ヘディングとは、
このヘディングがうまくできれば、サッカーのプレー(サッカーのシュート)の質が上がります。
一方、脳への影響(危険性)が懸念されてるので、正しい練習方法で習得していく必要があります。
具体的には、幼児期から積極的にヘディングすれば、脳への影響がとくに懸念されます。
そうなれば、認知症などのリスクも高まる可能性があります。
こうした悪い状況をできるだけ回避するために、
この点踏まえて、今回は、ヘディングの定義や脳への影響、ヘディングの正しい練習方法など中心に、初心者にもわかりやすくポイントをまとめて解説したいと思います。
ヘディングとは?
ヘディングとは、
例えば、相手チームのゴールキーパーが、ゴールキックします。
キックしたボールがハーフライン付近まで飛んできたとします。
このときに、ボールが地面に着く前に、そのボールを頭でインパクトして相手のゴール方向に跳ね返します。
これが、
ヘディングによる脳への影響(危険性)
ヘディングによる脳への影響(危険性)が懸念されてます。
例えば、ヘディングをすることで、
- 認知症
- 脳震盪(のうしんとう)
- 慢性頭痛
- 慢性外傷性脳症(CTE)
- パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患
とくに、
こうした研究結果の元、イングランド、スコットランド、北アイルランドの3サッカー協会や米国ですでに、ヘディングに関する指針のガイドラインが策定されてる。
具体的には、脳振盪(のうしんとう)とその後遺症へのリスクを減らすために、3サッカー協会のガイドラインでは、11歳以下の練習ではヘディングを禁止したり、12~16歳にかけて少しずつヘディングの練習を増やすといった内容のガイドラインが策定されてます。
米国では、10歳以下のプレーヤーのヘディングを禁じ、11~13歳のプレーヤーには、練習中のヘディングの回数を制限する内容のガイドラインとなってます。
ヘディングの正しい練習方法
ヘディングの正しい練習方法を、年代別に紹介します。
幼児期の場合
幼児期の場合、
その代わりに、柔らかいボールを手で高く上げてキャッチするなどの練習を行います。
- 風船を自分で投げ上げて落とさないようにキャッチ
- 落ちてきた風船をからだのいろんなところに当ててみる
- 風船を地面に落ちないように手や足などに連続して当ててみる(風船つきの要領)
- 新聞ボールを上に投げてみる、できればキャッチ
- 軽量ボールを額に乗せてみる、おうちの人などと額ではさんでみる
これらを繰り返し行います。
そうすれば、
小学校1~2年生の場合
小学校1~2年生の場合、
その代わりに、柔らくて軽いボールとともに身体を合わせて、遊び感覚の運動を多く練習します。
- 風船を使って、落とさないようにキャッチ、額に当てる
- 軽量ボールを自分で上に投げてアンダーハンドでキャッチ、頭の上でキャッチ軽量ゴムボール+ボールネット額に当てる練習
- 自分でゆらして額に当てる10回程度
- 人にゆらしてもらう10回程度
- 連続して当てる10回程度
これらを繰り返し行います。
そうすれば、
小学校3~4年生の場合
小学校3~4年生の場合、
例えば、キャッチボールをして手で空間プレーを行ったり、柔らくて軽いボールをヘディングするなどの練習を少しづつ始めます。
- 100円均一ショップ等で購入できるボールを使って、キャッチボール、フライボールをキャッチ
- 軽量ボール(バレーボール等)+ボールネットでのヘディング練習
- 自分でゆらして額に当てる10回程度
- 高さ変えてジャンプヘディング10回程度軽量ボール
- 額部分でキャッチ
- バウンドさせて額に当てる
- バウンドさせてヘディングしてみる
これらを繰り返し行います。
そうすれば、
小学校5~6年生の場合
小学校5~6年生の場合、
これと同時に、引き続きキャッチボールをしたり、2人でジャンプして空中のボールを取り合うなどの練習を行います。
- テニスボールを使ってキャッチボール、フライボールをキャッチ4号球+ボールネット
- 自分でゆらして額に当てる10回程度
- 高さ変えてジャンプヘディング10回程度
- 4号球を使って額でキャッチ
- バウンドさせて額に当てるバウンドさせてヘディング
これらを繰り返し行います。
そうすれば、
中学生の場合
中学生の場合、
また、体幹の安定や首回りの基礎体力強化など行って、相手との正当な競り合いができるようなトレーニングも行います。
- テニスボール キャッチボール、フライをジャンプしてキャッチ
- 軽量ボールを自分で投げ上げて、ジャンプして最高到達点でキャッチ
- まずは4号球を使い、相手の投げたボールをジャンプして最高到達点でキャッチ→ヘディングでリフティング10回くらい
- 首のアイソメトリック(ストレッチ) 前後左右
- コアトレーニング→フロントブリッジ、サイドブリッジ、バックブリッジ10秒くらい
- 5号球を使い、相手が下から投げたボールをヘディング10回くらい
- 4号球を使い、相手が下から投げたボールをジャンプヘディング10回くらい
これらを繰り返し行います。
そうすれば、
ヘディングするときに避けたいこと
ヘディングするときに避けたいことが、いくつかあります。
ジュニア年代(低学年/若年期)で積極的に練習する
ジュニア年代(低学年/若年期)で積極的に練習すれば、
例えば、週3回の練習があって、その練習の都度、サッカーボールでヘディングを繰り返し行うとします。
この場合、頭部への衝撃が積み重なります。
もう少し言うと、ジュニア世代は大人に比べて頭部の質量が小さいので、頭部への衝撃が増えやすいです。
そうなれば、脳へのダメージが蓄積されます。
結果、頭痛などが起きて健康障害につながるというわけです。
このように、
ちなみに、全国に子ども向けのサッカースクールを展開する「クーバー・コーチング」では、15歳までの生徒約2万人がヘッドガード(ヘッドギア)を着用してます。
このヘッドガード(ヘッドギア)を2005年から導入して、ヘディングなどによる頭部の負傷や脳振盪(しんとう)などの健康障害(ケガ)が10分の1に減ったとのことです。
威力のあるボールをヘディングする
威力のあるボールをヘディングすれば、
例えば、シュートに対するクリアやクロス、パントキックなどによるノーバウンドのロングボールに対してヘディングを繰り返し行うとします。
この場合、頭への衝撃が強くなります。
そうなれば、即時的な記憶や注意力、思考スピードの低下が生じます。
結果、亜脳振盪となるわけです。
この亜脳振盪を繰り返せば、脳の障害に繋がる可能性があると言われてます。
このように、
まとめ:ヘディングのリスクを理解して、適切にプレーしよう
ヘディングのリスクを理解して、
そのためには、脳への影響や正しい練習について把握することが重要です。
一方、ヘディングのリスクを知らなければ、ケガや後遺症を招くことがわかりません。
そうなれば、とくに子供のころからヘディングを積極的に行う可能性が高まります。
結果、脳へのダメージが蓄積されて、健康障害につながりやすくなるとうわけです。
こうした悪い状況を回避するために、